メダカを飼育している人が、よくタンクメイトとして利用するのは石巻貝。
しかし、なぜ石巻貝をタンクメイトとして使う人が多いのでしょうか?
メダカのタンクメイトとして使われることの多い石巻貝について紹介したいと思います。
タニシ似のタンクメイト、石巻貝とは?
海水と川の水が混じった水域、いわゆる汽水域で生活しています。
それは、「石巻貝(イシマキガイ)」と呼ばれています。
日本では本州よりも南の沿岸で見ることができ、大きなものでも体長2センチほどです。
稚貝や成貝は、河川の中流から河口域にかけて住んでいます。
コンクリートの護岸に付着しているので探しやすいと思います。
移動性は低く、潮が引いた河口域では水が残った石の下などに集まります。
岩や石に付着した藻類などを削り取って食べます。
ペットショップなどでは、コケを除去するために観賞魚とともに購入されることがあります。
タニシ似のタンクメイト、石巻貝として飼える4つの理由
まず、暮らしていくうえで、適した水温の範囲が似ているからです。
石巻貝は10℃から28℃、メダカも18℃から28℃と適応力があります。
どちらも適切な水温がほぼ同じだということで飼育がしやすいです。
次に、暮らしていくのに最適な水質が似ているからです。
石巻貝は中性を好みますが、メダカは弱酸性の方が住みやすいようです。
しかし、中性の環境でもメダカは暮らしていけます。
さらに、塩分のない淡水では繁殖しないからです。
そのため、水槽内に石巻貝が殖えすぎて困ることはありません。
最後に、お互いが「食べる・食べられる」の関係ではないことです。
石巻貝が生きているメダカを食べたり、メダカが食べたりすることはありません。
ですから、安心して一緒に飼育することができます。
まとめ
石巻貝は汽水域で暮らしており、岩などについたコケなどを食べて生活しています。
そのため、水槽内のコケ取り屋として活躍することができます。
メダカとは、適温も水質も、さらに捕食・被捕食の関係ではないため一緒に飼育することができます。