カタツムリもタニシも、どちらも「殻」をもつ生き物で、似ているような気がします。
改めて考えると、カタツムリとタニシに見られる特徴的な違いはあるのでしょうか?
そこで今回は、カタツムリとタニシにおける違いをテーマにして見分け方を紹介していきます。
カタツムリとタニシの外見上の違いは?
まず、外見上の特徴の違いを3つ挙げます。
初めは、殻の色についてです。
カタツムリの殻の色は、象牙のような色で、どちらかと言えば、控えめな色です。
それに対して、タニシの殻の色は、暗く黒っぽい感じの色合いが多く見られます。
次に、殻に見られる蓋の有無です。
タニシには殻に蓋がありますが、カタツムリには一部を除いて見ることができません。
カタツムリの中でも例外的に、蓋をもつものもいます。
その名も「ヤマタニシ」といい、タニシのように蓋があることが名前の由来となっています。
最後に、触角の違いを挙げることができます。
カタツムリは長い触角の先端に目があるため、触角の先端が丸いです。
一方、タニシの眼は触角の付け根に眼があるため、触角の先端が尖っています。
カタツムリとタニシの生活環境や生物学的な違いは?
次の2つの違いを挙げることができます。
1つ目は、生活のスタイルの違いです。
カタツムリは陸上で生活しますが、タニシは水中で主に暮らしています。
そのため、カタツムリの由来は、潟(かた=陸のこと)にいるつぶり(巻き貝)からきています。
2つ目は、雄と雌の区別があるか、ないかです。
ご存知の方も多いとは思いますが、カタツムリは雌雄同体です。
それに対して、タニシは雌雄異体で、有性生殖によって殖えていきます。
水辺で暮らすタニシは、触角の先を見ることで雄と雌を判別することができます。
触角の先がカーブしていれば雄、まっすぐに伸びていれば雌と判断することができます。
まとめ
カタツムリとタニシにおける見た目の違いは3つ、殻の色、蓋の有無、触角の違いを挙げることができます。
その他にも、生活している場所や性別の有無に違いを見ることができました。