タニシとカワニナどちらも巻貝で、ちょっと見ただけで区別することは難しいです。
同じ巻貝ですが、この2種の間にどのような違いが見られるのでしょうか?
タニシとカワニナの違いをテーマにして話を進めていきたいと思います。
タニシとカワニナの違いと見分け方は?
まず、外見上の特徴を挙げます。
タニシに比べるとカワニナのほうが細長い円錐の形をしています。
もっと平たく説明すると、タニシはず栗のようにずんぐりとした形をしていて、カワニナはほっそりとしています。
タニシは種類によっては殻高が7㎝にもなるものがいます。
カワニナは、殻高が2㎝~4㎝くらいとそれほど大きくありません。
しかも、細いのでタニシよりも小さく見えます。
殻の表殻の形や色はバリエーションに富んでいます。
殻の表面には細かい線が並んでいますが、それ以外に目立った模様は見られません。
同じ河川であっても流れがある上流域には太丸型が、下流域では細長型になるそうです。
殻の色や模様も、褐色、緑褐色、黒っぽいもの、筋模様があるものなどいろいろと存在します。
次に、生活環境の違いが見られます。
タニシは、水辺のさまざまな場所で生活しています。
川、水田、池沼、水路など生息範囲もとても広いです。
種類によっては、ひどく汚れた川や水路などでも暮らしていくことができます。
それに対して、カワニナは水がきれいでやや冷たい流れのある川や水路などに広く生息しています。
山間部であれば、田んぼなどでも見ることができます。
最後に、捕食者の違いが見られます。
タニシは、ザリガニや鯉などに食べられることはあります。
鯉はその強靭な歯と顎の力で、タニシの殻ごとバリバリ噛み砕いて食べてしまいます。
一方、カワニナは、ゲンジボタルの幼虫が好んで食べるエサとして有名です。
まとめ
タニシとカワニナは、外見上の分かりやすい違いがありました。
タニシは栗のような形をしていて、カワニナはドングリのように細長い形をしています。
意外な発見があり、とても新鮮でした。