比較的水がきれいなところに生息している、カワニナという巻貝がいます。
この巻貝をタンクメイトとして利用した場合の可能性を考えてみることにしましょう。
今回は、タニシと上で挙げた2つの生き物の相性を紹介していきたいと思います。
タニシの仲間カワニナとホタルの幼虫の相性は?
両者の相性は、非常によくありません。
カワニナは、ゲンジボタルの幼虫が好んで食べるエサとして、よく知られています。
ですから、タンクメイトよりもエサとしての意味合いが強くなります。
カワニナの殻は細長く、殻高は2㎝~4㎝くらいです。
殻の表面には細かい線が並んでいますが、それ以外に目立った模様は見られません。
水がきれいでやや冷たい流れのある川や水路などに広く生息しています。
山間部であれば、田んぼなどでも見ることができ、殻の形や色はバリエーションに富んでいます。
ゲンジボタルの幼虫は灰褐色のイモムシのような外見です。
幼虫はすぐに川の中へ入り、清流の流れのゆるいところでカワニナを捕食しながら成長します。
カワニナを発見すると軟体部にかみつき、消化液を分泌して肉を溶かしながら食べます。
タニシの仲間カワニナとメダカの相性は?
相性は、比較的いい方だと言えます。
その理由は、3つあります。
まず、成育するのに適した水温の範囲が似ているからです。
カワニナは15℃から25℃と比較的低めですが、メダカは18℃から28℃と適応力があります。
つまり、カワニナの適温にメダカが合わせることができます。
次に、最も適した水質が似ているからです。
カワニナは中性を好みますが、メダカは弱酸性を好みます。
メダカは中性の水質であっても生きていくことができます。
最後に、捕食・被捕食の関係ではないことです。
カワニナが生きているメダカを食べたり、メダカが食べたりすることはありません。
まとめ
カワニナとホタルの幼虫は捕食・被捕食の関係で、相性はとても悪いです。
カワニナとメダカを一緒に飼育するのなら、お互いに干渉することなくうまく飼育できるでしょう。