今回はタニシにまつわる話、それも視点を埼玉県に絞って広く見ていきたいと思います。
タニシについていろんな側面から紹介していきます。
埼玉県におけるジャンボタニシ(スクリミンゴガイ)の食害は?
NAROの報告(2012)によると、ジャンボタニシの水田発生面積率は西日本に集中しています。
特に、九州、四国などを中心に発生率が高いです。
九州南部と四国の一部では、その割合が50%にも及ぶところもあります。
一方、東日本ではほとんど発生率は見られません。
埼玉県は過去に発生した事例があるものの少ないようです。
新井眞一氏(女子栄養大学勤務)によると、埼玉県ではその実害はほとんど見られないそうです。
東日本のジャンボタニシは寒さに弱いため、冬を越すことができずに死んでしまうのでしょう。
タニシ×関東近辺の食習慣!えっ、本当に食べられるの?
埼玉では、酢味噌で和えたり、佃煮にしたりして食べていたそうです。
残念ながら検索をかけても、現在その料理を提供しているお店は見つかりませんでした。
同じ関東地方の神奈川県厚木市には、タニシを使った郷土料理があります。
こちらはタニシの佃煮で、現在でも飲食店で味わうことができます。
同じく山梨県の北部では、タニシは「つぼ」と呼ばれ道の駅などで販売されています。
「つぼ汁」(タニシの味噌汁)が定番料理で、具材はタニシと大根を使うそうです。
まとめ
今回はタニシについて2つの視点で見てきました。
ジャンボタニシの被害は、東日本では少ないことが分かりました。
タニシに関する郷土料理は、関東地方にも存在しており、今なお味わうことができます。
食べてみたい気もしますが、個人的には寄生虫の心配があるので、タニシ料理は遠慮したいです。