今回は、タニシについて「コケ」という視点から2つのテーマでお送りしていきます。
1つは、「タニシは苔を食べるの?」です。
もう1つは、「タニシの殻に苔が生えるの?」です。
タニシは苔を食べるの?
はい、食べます。
タニシは水槽内に生えるコケをきれいに食べます。
なぜきれいに食べることができるのでしょう?
それは、タニシが水槽内のコケなどをこそぎ落としてたべることができるからです。
その他にも、こんな2つの特徴があります。
水槽の底にたまった沈殿物を歯ですくって食べることができます。
また、水中に漂っている小さなゴミをエラでこして食べることができます。
「こそぐ」、「すくう」、「こす」、の3種類の食べ方ができるのです。
そのため、他の魚の食べ残しなどもきれいに掃除してくれます。
タニシの殻に苔が生えるの?
はい、タニシのみに生える苔が存在します。
東邦大学のホームページによると、それは藻の一種です。
この緑藻を浜辺の「カイゴロモ」に似ているので、「タンスイカイゴロモ」と仮称することにします。
日本のタニシの上に生育するタンスイカイゴロモは分枝しないタイプと分枝するタイプがあります。
今のところ、この2種のタンスイカイゴロモはタニシ以外からは見つかっていません。
おそらくタニシ以外には付着せず、他の場所では育たないだろうと考えられています。
その発生のメカニズムについては、まだはっきりと分かっていません。
まとめ
今回はタニシとコケに関して、2つの観点から見てきました。
タニシは、苔を食べて水槽内をきれいに掃除してくれることが分かりました。
また、タニシの殻に特定の苔が生えることも分かりましたが、その理由については解明されていません。
まだまだ謎が多い生き物であると感じました。