次のような経験をされたことはありませんか?
飼っているタニシの殻に緑の苔が生えてきてしまった!
苔が生えてしまったけれど病気ではないだろうか?
そこで、今回はタニシの殻に付着する苔をテーマに話を進めていきたいと思います。
タニシの殻に付着する苔のようなものの正体とは?
東邦大学のホームページを参考に回答します。
それは藻の一種です。
浜辺の磯に見られるスガイという貝にも、カイゴロモと呼ばれる藻が付着します。
淡水の巻貝であるタニシにもこれに似た緑藻が着きます。
この緑藻を「タンスイカイゴロモ」と呼ぶことにします。
日本のタニシの上に生育するタンスイカイゴロモは分枝しないタイプと分枝するタイプがあります。
今のところ、この2種のタンスイカイゴロモはタニシ以外からは見つかっていません。
おそらくタニシ以外には付着せず、
川や湖の水草の上とかコンクリートの上や岩の上などには生育しないだろうと予想されています。
しかし、なぜタニシの上に緑藻が付着するのかについてはまだ分かっていません。
タニシの殻に付着した苔をどうすればいいの?
緑藻とタニシは、ひょっとしたら何らかの共生関係があるのかもしれません。
今後のさらなる研究結果が待たれます。
どうしても気になるようでしたら、使い古しの歯ブラシなどで軽くこすってください。
きれいに掃除できるとは限りませんが、少なくとも見た目はよくなるでしょう。
おそらく、また付着するかもしれませんが、この作業を繰り返してください。
まとめ
タニシの殻に付着する苔の正体は、緑藻であることが分かりました。
この緑藻はタニシの殻のうえでしか生育しないと予想されています。
しかし、なぜタニシの殻に緑藻が付着するのかについては解明されていません。