いったい日本には何種類のタニシが暮らしているのでしょうか?
そこで今回は、タニシの種類とその特徴について取り上げていきたいと思います。
日本に住むタニシの種類はいくつ?
日本には4種のタニシが暮らしており、さらに、生息地域によって3つに分類できます。
まず、北海道から沖縄まで広く分布している「マルタニシ」。
乾燥に強く、農閑期の水田や干上がった溜池などでも泥に潜って耐えることができます。
しかし、極度の乾燥や水質の汚染、汚濁などには弱い一面もあります。
次に、北海道から九州まで広がっている「オオタニシ」と「ヒメタニシ」。
オオタニシは、水の干上がらない池沼や湧水のある場所などに多く見られます。
ヒメタニシは、日本のタニシの中では最も多様な環境に生きています。
また汚染にも比較的強く、個体数も多いです。
最後は、琵琶湖のみに生息している「ナガタニシ」で、他種よりも殻の色が緑味を帯びたものが多いです。
日本に住むタニシの特徴は?
タニシに見られる特有の特徴が3つあります。
1つ目は、卵胎生であること。
卵ではなく、親と同じ姿、形をした稚貝が生まれてきます。
2つ目は、オスとメスが存在すること。
タニシのオスとメスは、見分け方がとても簡単です。
オスのタニシの触角の先は、曲がっています。
一方、メスのタニシの触角は、まっすぐに伸びています。
ですから、とても容易に区別することができます。
3つ目は、殻の巻き方が右に巻いていること。
■まとめ
日本に住むタニシの数は、4つということが分かりました。
そのほとんどが、ほぼ全国に存在しています。
それらのタニシには、大きな3つの特徴が見られました。
すなわち、稚貝として生まれること、雌雄異体であること、殻は右巻きであることです。
タニシについて意外な一面を知ることができました。