日本にはタニシは4種しかいません。
しかし、外来種のものにまで「タニシ」という名称を冠してあります。
そこで、外来種ではないタニシと外来種のタニシの特徴について取り上げていきます。
外来種ではないタニシ(ヒメタニシなど)に見られる特徴は?
まず、産卵方法が異なります。
外来種ではないタニシの仲間は、すべて卵胎生です。
つまり、親貝と同じ姿のままで生まれてくるのです。
次に、食性が異なります。
草食であり、コケや藻類などを食べて生活しています。
また、目に見えないような沈殿物などもこしとって食べています。
最後に、摂食方法が違います。
外来種ではないタニシの仲間には、3つの食べ方が見られます。
「こそぐ」、「すくう」、「こす」の3通りです。
水槽内のコケなどをこそぎ落として食べます。
水槽の底にたまった沈殿物を歯ですくって食べることができます。
水中に漂っている小さなゴミをエラでこして摂食します。
そのため、他の魚の食べ残しなどもきれいに掃除してくれます。
外来種のタニシ(ジャンボタニシ)に見られる特徴は?
まず、外来種のタニシは卵を産みます。
しかも、水面よりも高い草などの茎や葉の上に、驚くようなピンクの卵を産みます。
次に、食性は雑食で、特に、若い草の葉などを好んで食べます。
動物質の餌も好み、野外で魚の死体に群がって食べることも見かけることができます。
傷ついた貝や孵化直後の貝などは、他の個体に食べられてしまうこともあります。
最後に、摂食方法は1つ、植物の葉や茎などをこそいで食べます。
まとめ
外来種ではないタニシと外来種のタニシには、いくつか大きな違いが見られました。
イネに害をもたらすタニシと、そうでないタニシの違いを知ることができました。