嫌われ者のタニシにも2つの面があるかもしれません。
そこで今回は、ジャンボタニシについて負と正の側面から迫っていきたいと思います。
タニシ(ジャンボタニシ)から水田はどんな被害をうけるの?
水田近くの畔道などの草などにショッキングピンクの卵を目にした方は多いと思います。
これがジャンボタニシの卵です。
ときには、イネの茎などに産みつけられることもあります。
産みつけられた卵は、生育環境が整っていれば2週間から3週間で孵化し、稚貝となります。
稚貝となったら、水田に植えられたイネの苗を食い荒らします。
ジャンボタニシは、柔らかい草などが好物です。
まれに、魚の死骸を食べたりすることもあります。
孵化したジャンボタニシの稚貝は、な、な、なんと約2ヵ月で成貝になります!
そして、また繁殖を繰り返して、増えていきます。
タニシを水田で利用する面白い農法があった!
熊本で稲本農園を営んでいる稲本薫さんへのインタビュー記事をもとに進めていきます。
ジャンボタニシはイネの苗も食べますが、雑草も食べることに着目した稲本さん。
そこで、扱い方次第では、農家に有益と判断して試行錯誤されました。
たどり着いたのは、水田の水量を調整することで、
ジャンボタニシに雑草だけを食べさせることに成功したそうです。
すべての雑草に対して有効なわけではありませんが、草取りの労が少なくなったと語ります。
肥料に与えるものはわらくらいで、化学肥料は使わないそうです。
それでも、化学肥料を使って育てたコメとほぼ変わらない収穫量を誇ります。
しかも、コメの腐敗速度は通常のコメより遅いという良いこと尽くしです。
これは、大学の研究機関で検査してもらった折り紙つきの結果です!
まとめ
これまでジャンボタニシには、マイナスな面ばかりしか感じていませんでした。
しかしながら、利用法しだいで大きな可能性を秘めていることが分かりました。
自然に学ぶことが大切だと教えられた気がします。