実は、タニシの殻を通していろんなサインを読み取ることができます。
殻を閉じてしまった!殻が薄くなってきた!殻は再生するの?
今回は、タニシの殻をテーマにして話を進めていきたいと思います。
タニシの殻が閉じてしまった!このサインは?
オオタニシによく見られる特徴ですが、以下の3つの意味が考えられます。
1つ目は、酸素が不足していること。
2つ目は、水質が悪化していること。
魚と一緒に飼育されている場合は、糞尿などが分解され、アンモニアや亜硝酸塩が生じます。
これらが多くなると、水槽内の水質が中性から酸性へと傾いてしまいます。
そのため、酸素を取り入れようと水槽の上部にいる姿を見ることができます。
タニシの殻が溶けてしまった!このサインは?
水槽内の水質が酸性に傾いていることを示しています。
水質が酸性になる原因は、生物の排泄物や残り餌などの有機物が分解され、硝酸塩として底に溜まるためです。
魚は、少しずつ飼育環境が酸性化しても問題なく過ごしていくことができます。
問題はタニシです。
タニシなど貝類の殻は、炭酸カルシウムでできています。
そのためタニシの貝殻は酸性の水槽水では、溶けてしまいます。
タニシが内側から新しく作る貝殻のスピードよりも、溶けるスピードの方が速いとタニシは死んでしまいます。
貝類を飼育する水槽だけは、底の方までしっかりと掃除することをおススメします。
タニシの殻は再生するの?
はい、少しずつですが再生します。
カルシウム補給のために、卵の殻などを餌として与えるといいかもしれません。
カルシウムが不足すると、タニシどうしで殻をなめ合って、弱らせてしまうことになります。
まとめ
タニシの殻は、水質悪化を知らせてくれる大切なサインだということが分かりました。
タンクメイトとして利用される方は、このサインを見逃さないようにしましょう。