今回はタニシにまつわる食をテーマに話を進めていきたいと思います。
タニシは金魚の糞を食べるの?
多少の効果はあると思います。
しかし、効果を実感するには金魚1匹に対して相当な数のタニシが必要となります。
たとえ、タニシが金魚の糞を食べてくれたとしても、タニシの糞の掃除も大変です。
水槽の側面に、タニシは糞をするので汚れが目立ちます。
また、魚類の尿はアンモニアを直接排出するので、水の交換は必要です。
タニシを食べたらどんな味がするの?
日本国内でジャンボタニシを捕獲して、食べた人の感想を載せます。
「一番近い味で言えばサザエなんじゃないかと思います。
歯ごたえもあるし、淡水のもの特有の泥臭さもありません。」
外国には、こんな習慣もあるようです。
中華人民共和国のある地域では、月見にタニシを炒めて食べる風習があります。
しかし、タニシを食べても本当に大丈夫なのでしょうか?
タニシが媒介する病気は?
タニシの仲間には、寄生虫の中間宿主となるものが存在します。
マメタニシは、「肝吸虫(旧称肝臓ジストマ)」の中間宿主で、胆管に寄生し、腹痛や嘔吐などを引き起こします。
慢性期は肝硬変をもたらす恐ろしい寄生虫です。
もっと恐ろしいのが、「広東住血線虫」です。
その中間宿主となっているのがジャンボタニシです。
水田で夏になるとピンクの卵を見かけることができますが、あの大きなタニシが媒介するのです。
人体に侵入すると、脳や脊髄の血管や髄液の中に寄生し、髄膜脳炎の症状を起こします。
まとめ
タニシに魚の掃除をする役割を負わせるのは無理があることが分かりました。
タニシを調理して食べると、サザエのような食感がするそうです。
しかし、タニシの中には寄生虫の中間宿主となっていることがあるので、取り扱いには注意しましょう。