一般的にタニシをメダカや金魚のタンクメイトとして、飼育している人も珍しくないと思います。
どんなタニシが水の汚れをきれいにしてくれるのでしょうか?
タニシを利用して掃除することをテーマに話を進めていきたいと思います。
タニシで水槽や川を掃除できるの?
はい、できます。
1.5Lの水槽を浄化するために、5匹のタニシが必要だと言われています。
むやみな繁殖を避けるのであれば、すべてオスのタニシを投入されてください。
オスのタニシは、触角の先が丸まっているので、すぐに分かります。
水槽の汚れをきれいにする仕組みですが、タニシが摂食する植物性プランクトンによって行われています。
石川県立金沢泉丘高校の生徒と先生の研究結果により、上記のことが分かりました。
タニシはエラで呼吸する際に、植物性プランクトンも取り込みます。
数が減った植物性プランクトンは、増殖する際に、リン酸塩やアンモニウム塩などの汚染物質を吸収します。
プランクトンが増殖すれば、タニシがまた食べます。
そして、減ったプラクトンは、汚染物質を食べて、また増殖します。
このようにして、水中の汚染物質は、だんだん減っていくようです。
タニシにもいろんな種類がありますが、「ヒメタニシ」と「オオタニシ」をおススメします。
両者ともに生息域が広く、北海道から九州まで住んでいます。
ヒメタニシは、沼、小川、水田の用水路などの浅いところに見ることができます。
岩や石などに付く藻を主食としています。
植物プランクトンの大発生を抑え、汚泥を積極的に食べ、水質浄化に役立つことが知られています。
また、ビオトープにおいても大敵となるトロロコンブ状のアオミドロをよく摂食します。
繁殖は容易ですが、卵胎生で生まれ、その数も少ないことから調整がしやすいのも魅力です。
オオタニシは、水質、水温に対する適応能力が高くとても丈夫です。
特別に餌を与えなくても、コケや有機物を食べて生きることができます。
まとめ
タニシで水槽や川をある程度掃除することはできますが、水の容量から必要なタニシを計算しましょう。
タニシ自体が水を浄化しているのではなく、タニシが食べるプランクトンが水をきれいにしていることが分かりました。
自然の摂理はうまくできているなと、改めて感心させられました。