嫌われ者のジャンボタニシですが、いったいどんな暮らしをしているのでしょう?どれくらい生きるのでしょう?
そこで、今回はジャンボタニシの暮らしと寿命をテーマにして話を進めていきたいと思います。
ジャンボタニシはどんなところで生活しているの?
日本では、水田で見かけることがほとんどです。
ジャンボタニシは、とても乾燥に強い貝です。
水が少なくなると土の中に浅く潜り、フタをしっかりと閉めて水分の損失を防ぎます。
このままの状態で、なんと半年以上生き延びることができます!
しかし、寒さにはとても弱いです。
-3°Cでは、ほとんどが2日以内に死んでしまいます。
日本における野外での越冬率は、西日本でもふつう1割未満です。
茨城県より北では越冬できません。
ジャンボタニシの食性は?
食性は雑食で、植物も魚の肉も食べます。
植物では、柔らかい草を好みます。
ですから、植えたばかりのイネの苗が餌食になります。
魚の死体に群がって摂食する姿も珍しくありません。
1日におよそ自分の体の半分の量を食べると言われています。
イネの被害は貝の大きさや、浸水時間が増えれば増えるほどその被害は拡大します。
ジャンボタニシの寿命は?
飼育された個体で4年生きた例があるものの、野生のものは2年が寿命です。
大きな貝は土に潜るのが下手で、その結果寒さに耐えられず冬の間に亡くなってしまいます。
稲や麦の作付けの際に耕すことで、貝殻に傷をつけるため、大きな貝の死亡の原因となっています。
まとめ
イネに甚大な被害をもたらすジャンボタニシですが、意外と寿命は短いことが分かりました。
しかし、寿命が短い分、種を残すための策略はしっかりしているようですね。
私たち人間はこれ以上の拡大を防いでいく責任がありますね。