スネールとは耳慣れない言葉かもしれませんが、歓迎されないタンクメイトのことです。
意図せず水槽の中で増殖し、外観を損ねたりするものを指し、否定的な意味で使われます。
さて、タニシとスネールに違いあるのでしょうか?
今回はこれをテーマにして、話を進めていきたいと思います。
タニシとスネールの違いは?見分け方は?
まず、言葉の面から考えていきたと思います。
タニシは漢字で「田螺」、すなわち、田んぼに住む螺(巻貝のこと)を意味します。
日本で昔から見られるのは、殻高が5cmにもなるものです。
「ヒメタニシ」、「マルタニシ」、「オオタニシ」などを指していると考えられます。
外国産の帰化した巻貝を指して、これらを「スネール」と呼ぶことが多いです。
例えば、「インドヒラマキガイ」や「スクミリンゴガイ」などを指します。
コケとりに活躍しますが、スネールと呼ばれる外国産巻貝は時に爆発的に繁殖して、水草を食い荒らすこともあります。
次に、産卵方法の違いから考えていきます。
タニシの仲間は、卵を産むことはありません。
メスのタニシは、親と同じ姿の稚貝をそのまま産み落とします、いわゆる卵胎生です。
そのため、爆発的に殖えるようなことはあまり見られません。
一方、スネールは水草などに卵を産みつけます。
ジャンボタニシのメスは夜間に水上に出て、草の葉や茎などに産卵します。
水上よりも高いところに産卵するのは、卵が孵化するためには乾燥した環境が必要だからです。
条件がよければ3、4日に1度も産卵します。
なんと1度で200個から300個の卵が産み落とされます。
これが2、3ヶ月続くので、メスは一生のうちに数千もの卵を産むことになります。
どんな線を引くかによって定義も変わってきますが、爆発的に殖える外国種をスネールと捉えたほうがいいようです。
まとめ
タニシとスネールの違いは、爆発的な増加を遂げる外国の巻き貝を指すことが多いようです。
スネールの定義もはっきりとしたものは、存在しません。
最も大切なのは、飼い主が環境をしっかりと整えてあげることです。