日本には、いろんなタニシが暮らしています。
タンクメイトとして飼育している人、駆除している人、タニシに対する思いも人によってさまざまです。
タニシを「長い」というキーワードから、紹介していきたいと思います。
タニシの命を繋ぐ行動は長い?
ジャンボタニシは雌雄異体ですので、有性生殖を行います。
ジャンボタニシの生命を繋ぐ営みは、夜間に多い傾向があります。
オスがメスの殻の上に乗り、ゆっくりと弧を描いて移動し、メスの殻の開口部まで達すると始まりです。
なんと1回の行為は数時間も続きます。
ジャンボタニシのメスは夜間に水上に出て、草の葉や茎などに産卵します。
水上よりも高いところに産卵するのは、卵が孵化するためには乾燥した環境が必要だからです。
条件がよければ3、4日に1度、産卵します。
なんと1度で200個から300個の卵が産み落とされます。
これが2、3ヶ月続くので、メスは一生のうちに数千もの卵を産むことになります。
タニシの体長が長いのは?
タニシの仲間に、細長いヤングコーンのような形をしたものがいます。
「カワニナ」といい、ゲンジボタルの幼虫が好んで食べます。
カワニナの殻は細長く、殻高は2㎝~4㎝くらいです。
殻の表面には細かい線が並んでいますが、それ以外に目立った模様は見られません。
水がきれいでやや冷たい流れのある川や水路などに広く生息しています。
山間部であれば、田んぼなどでも見ることができ、殻の形や色はバリエーションがとても豊かです。
同じ河川であっても流れがある上流域では太丸型になり、下流域では細長型になるそうです。
殻の色や模様も、褐色、緑褐色、黒っぽいもの、筋模様があるものなどいろいろと存在します。
まとめ
タニシを「長い」という観点で見つめ直すと、ジャンボタニシとカワニナに関する事柄が見つかりました。
ジャンボタニシは、嫌われ者ですが生命の営みに数時間も費やすことが分かりました。
カワニナは、そのスマートな形が特徴的で、比較的きれいな川に暮らしています。