タニシは全国いたるところで生活をしています。
今回は、特に水田で生活しているタニシに焦点を当てていきたいと思います。
田んぼにいるタニシは何種類いるの?
日本に暮らしているタニシの中で、水田を居住地としているものは次の3種です。
「マルタニシ」、「オオタニシ」、「ヒメタニシ」になります。
マルタニシの生息範囲は、北海道から沖縄まで全国にわたっています。
マルタニシの特徴は、全体的に丸みを帯びていることと、殻にある模様などで判別できます。
殻の見た目ではオオタニシとの区別が難しい個体もあります。
オオタニシの生息範囲も広く、北海道から九州までです。
ヒメタニシと似ていますが、それよりも大きく、殻底に比較的明瞭な角があるものが多いです。
ヒメタニシの生息範囲は、オオタニシと同じです。
オオタニシに似ていますが、小さく個体によって程度は様々だが、筋状の模様が多く見られます。
田んぼにいるタニシの特徴は?
マルタニシは、乾燥に強く、農閑期の水田や干上がった溜池などでも泥に潜って耐えられます。
しかし、極度の乾燥や水質の変化などに敏感です。
農薬の影響や冬場に田を掘り返すことで、急速な減少傾向にあります。
オオタニシは、水田の他、池や沼、湧水のあるところで見ることができます。
また、個体数も多いことで知られています。
オオタニシの殻は淡い褐色から暗褐色をしており、成長したものは丸みを帯びています。
稚貝の頃は貝殻が角張っていて算盤の珠のような形状をしています。
ヒメタニシは、日本のタニシ科ではもっとも多様な環境に棲み、また水質の変化にも対応できます。
まとめ
日本の田んぼに暮らすタニシは、マルタニシ、オオタニシ、ヒメタニシがいました。
中には、個体数が激減しているものもあるようです。
タニシも種類によって、水質の変化に敏感なものと適応範囲が広いものがいることが分かりました。