今回は、タニシと食をテーマにして、次の2つのことについて話を進めていきたいと思います。
まず、「タニシがもたらす病気にはどんなものがあるの?」
次に、「タニシを佃煮にして食べることができるの?」
タニシがもたらす病気にはどんなものがあるの?
「肝硬変」や「髄膜脳炎」が挙げられます。
前者は、「肝吸虫」の中間宿主となっているマメタニシからもたらされます。
マメタニシを食べたりした場合に、ヒトの胆管に寄生し、腹痛や嘔吐などを引き起こします。
慢性期には、肝硬変をもたらす恐ろしい寄生虫です。
後者は、「広東住血線虫」の中間宿主となっているジャンボタニシからもたらされます。
夏になると水田などでピンクの卵を見かけますが、あの大きなタニシが媒介するのです。
人体に侵入すると、脳や脊髄の血管や髄液の中に寄生し、髄膜脳炎の症状を起こします。
最悪の場合、死に至ることもあるようです。
タニシを佃煮にして食べることができるの?
タニシの佃煮を食べることができます。
しかも、関東地方ですよ!
神奈川県厚木市飯山の郷土料理として親しまれているそうです。
「そば処 松風庵」の店主によると、タニシは灰汁が強く10回以上も水を換えて煮るそうです。
出汁や醤油で8時間以上も煮込んで、完成します。
関西の方でも食べるところがあるようです。
タニシを目の細かい網に入れて清流に十日間浸して泥抜きをします。
それから大鍋で一気に茹で、殻から身を抜き、腸を捨てます。
その後、調味料を入れて煮て仕上げるそうです。
まとめ
タニシは寄生虫の中間宿主となっていることが多く食べる際には、注意が必要です。
タニシを触った後は、できる限りしっかりと手洗いを行いましょう。
現在でもタニシを食べている地域があったなんて驚きました!
とても手間暇のかかる料理のようです。