あるブログによると水が緑色に濁っている水槽にタニシを数匹放つと、水は透明になっていくそうです。
これはタニシに水を浄化する力があるからなのでしょうか?
そこで、今回はこれをテーマにして話を進めていきたいと思います。
タニシに池を浄化する力があるの?
実は、タニシ自身は水質浄化をしません。
正確には、植物プランクトンが水質をきれいにしています。
石川県立金沢泉丘高校の生徒と先生の研究結果により、タニシ自身に水質浄化能力があるわけではないことが分かりました。
タニシはエラで呼吸する際に、植物性プランクトンも取り込みます。
数が減った植物性プランクトンは、増殖する際に、リン酸塩やアンモニウム塩などの汚染物質を吸収します。
プランクトンが増殖すれば、タニシがまた食べます。
そして、減ったプラクトンは、汚染物質を食べて、また増殖します。
タニシと植物性プランクトンがこの作業を繰り返して、水中の汚染物質は、だんだん減っていくようです。
ですから、池の広さにもよると思いますが、相当な数のタニシが必要になると思います。
参考までに、1.5Lの水を浄化するのにタニシ5匹が必要だったそうです。
それをもとにして、池の容量を概算すれば、浄化に必要なタニシの数を求められます。
東京ドームに数杯分くらいのタニシを用意して入れると、浄化できるかもしれません。
まとめ
これまでタニシに水質を浄化する能力があるとばかり思っていました。
水質浄化の仕組みは、植物性プランクトンが増殖する際の餌として汚染物質をたべることにありました。
タニシもこれに一役買っていることが分かりました。
改めて自然のサイクルってうまくできているなと感心させられました。
人間は自然のバランスを壊さないようにしていかなければいけませんね。