スネールは、水槽内で意図せず増殖した巻き貝を意味し、明確な定義はありません。
ここでは、外国産の卵を産むタニシをスネールと呼ぶことにします。
スネールとタニシの産卵をテーマにして説明していきたいと思います。
スネールはどれくらいの卵を産むの?
スネールは、水草などに卵を産みつけます。
嫌われ者の代表である、ジャンボタニシを例にとり説明します。
ジャンボタニシのメスは夜間に水上に出て、草の葉や茎などに産卵します。
水上よりも高いところに産卵するのは、卵が孵化するためには乾燥した環境が必要だからです。
その毒々しいピンク色が示すように、神経毒を含んだ卵を産みつけます。
この卵を捕食する天敵は日本にいないため、すべて孵ると爆発的に殖えることになります。
条件がよければ3、4日に1度も産卵します。
なんと1度で200個から300個の卵が産み落とされます。
産みつけられた卵は、生育環境が整っていれば2週間から3週間で孵化し、稚貝となります。
そして数カ月もすれば、成貝となり、繁殖を繰り返していきます。
これが2、3ヶ月続くので、メスは一生のうちに数千もの卵を産むことになります。
タニシはどれくらいの卵を産むの?
タニシは、スネールとは異なり卵が孵って生育するようなことはありません。
ヒメタニシ、マルタニシ、オオタニシなどのタニシの仲間は、卵を産むことはありません。
メスのタニシは、親と同じ姿の稚貝をそのまま産み落とします、いわゆる卵胎生です。
ですから、生まれた時から殻に覆われいます。
メス1匹が産む稚貝の数はせいぜい多くても数十匹ほどです。
そのため、爆発的に殖えるようなことはあまり見られないので、タンクメイトとしておススメです。
まとめ
スネールとタニシの卵にまつわる大きな違いは、出産方法です。
スネールは卵生であるのに対し、タニシは卵胎生です。
しかも、スネールは一度に多くの卵を産みますが、タニシは数十匹ほどと少ないです。
スネールが水田などに放たれたらと考えると、少し恐ろしくなりました。