飼育しているタニシの体長に異変が見られたら、びっくりしますよね。
もし、タニシが蓋を閉じたまま動かなくなった場合は、どうでしょう?
そこで今回は、タニシの蓋が閉じることをテーマに話しを進めていきたいと思います。
タニシが蓋を閉じる3つの理由
オオタニシによく見られる特徴ですが、以下の3つの意味が考えられます。
1つ目は、酸素が不足しているからだと思われます。
酸素が不足する原因もいくつか考えられます。
まず、水の交換方法を誤ってしまった場合です。
水槽の中には目に見えない、バクテリアが有害な物質を無害に近いものへと変換してくれています。
しかし、水をすべて交換してしまうと、バクテリアまで捨ててしまうことになります。
すべてを新しい水に換えた場合、バクテリアが効果的に働くまでに数ヶ月もの時間を要します。
ですから、古い水は3割くらいを残して、新しいものはカルキ抜きした水を使いましょう。
次に、水温が適温よりも高くなった場合です。
これは3つ目の理由とも関連がありますが、水温が高くなればなるほど酸素の消費量も速くなります。
このような場合は、酸素を取り入れようと水槽の上部にいる姿を見ることができます。
2つ目は、水質が悪化しているからだと考えられます。
メダカや金魚などと一緒に飼育されている場合は、糞尿などが分解され、アンモニアや亜硝酸塩が生じます。
これらが多くなると、水槽内の水質が中性から酸性へと傾いてしまいます。
タニシは中性の水質を好みますから、このような状態はとても苦しいのです。
3つ目は、水温が適していないからだと思います。
水を交換する際に、くみ置きの水ではないものを使用したため、水温が低下してしまったことが考えられます。
あるいは、成育に適した温度を上回ったため苦しくて蓋を閉じてしまったと思われます。
まとめ
タニシが蓋を閉じてしまう理由は、3つありました。
水槽内の酸素が不足していたり、水質が悪化していたり、水温が適していなかったりするからです。
飼い主は、水質の管理に気をつけるとともに、様子をよく観察するようにしましょう。